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CAATsツールを活用したデータ分析手法の導入

 ☞ 暗号資産交換業者

CAATsツール(ACL)を活用した暗号資産の利用者財産の分別管理等に関する検証手続の効率化

暗号資産交換業者のシステムから出力された法定帳簿データの取り込みや各暗号資産のウォレット別残高の算定等の以下のデータ処理について、CAATsツール(ACL)で自動化することにより、暗号資産の実在性、取引の正確性に関する検証手続の効率化に貢献。

  1. 検証対象期間に相当する顧客勘定元帳等の法定帳簿データを取り込み

  2. 法定帳簿データ上で保持されている利用者の暗号資産に関する入庫・出庫・売買等(手数料含む)の取引データを基に、任意の営業日(期末日等)における利用者から預託を受けた暗号資産を管理するウォレットアドレス別の残高を算定

  3. 監査対象の暗号資産に関するパブリックブロックチェーンのネットワーク上に独自のクライアント・ノードを確立して直接接続することにより入手したブロックチェーンデータ(以下、BCデータ)を取り込み

  4. 任意の営業日(期末日等)における暗号資産のBCデータ上のウォレットアドレス別の残高を算定

  5. 上記(2)と(4)にて算定された法定帳簿上の利用者財産の残高とブロックチェーン上の残高を照合

  6. 暗号資産交換業者のシステム上で保有する取引記録データとBCデータのトランザクションID別等の明細レベルを照合

 

以上のように暗号資産に関する取引および残高の照合をCAATsツール(ACL)で自動化することで、BCデータと差異が生じる取引又は残高の正確且つ網羅的な検出が可能となり、当該差異の内容と原因(暗号資産交換業者のシステム上の処理とブロックチェーン等のネットワーク上の処理の時間差や取扱手数料の算出単位の違い等)の調査と影響度(暗号資産数量の大小等)の評価の効率化にも貢献

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